陶器店やスーパーで販売されている比較的安価な一般的な土鍋は、耐熱剤として「シャモット」や「マグネシア」原料が使われている。対して当タジン鍋や高価な手作り土鍋は「ペタライト」が使用され、耐熱性能は抜群である。 ペタライトとは、葉長石、リチュウム長石とも言う天然石の一種で宝石として人気のある稀少鉱物である。アフリカ、ブラジル、チリ、カナダ等が主要産地で陶器はアフリカ産が主力との事。流行のリチュウムイオン電池はブラジル産である。また、ペタライトはケータイや人口陶歯などにも使用されている。 化学式は「Li2O・Al2O3・8SiO2]、リチュウム系低熱膨張物質を含み、更に、一般土鍋より焼き締まった硬い製品を得る事ができる。
一般に耐熱性は主として「熱膨張率」、「吸水率(気孔率)」、「固有強度」で決まる。シャモット系とペタライト系の熱膨張率を比較すると、前者3~5、後者0~1で5倍以上の差がある。吸水率では、20%、10%で各々の耐熱性、保温性と強度を確保できる数値である。吸水率は大きいほど熱膨張は小さく保温性も良くなるが逆に強度が弱くなる。参考までに他の材質の熱膨張率は、アルミ・23、ステンレス・17、鉄・12、普通陶器・10、普通ガラス・10、耐熱ガラス・3 (単位・省略)
耐熱性など実際の性能比較は後日公開。