一般土鍋のIH対応製品が最近出回り始めている。仕組みは、鍋底IH面に金属(銀など)をコーチングした物、鍋底内面にステンレス板(有磁性)を置く方法、IH面に鉄板を載せその上に土鍋を載せる方法などである。これらの実用性は未確認だが「タジン鍋」に応用できるかどうかについては「現状では困難」である。強加熱のための「IH面と鍋底の微妙な関係」、「熱伝導」、熱膨張」、「耐久性」、「コスト」など克服すべき課題は多いが研究は続けてゆく。しかし、「土鍋はガスにかぎる」との考え方も有る。
2003年の「暮らしの手帖」によると、IHとガスの長所・短所を実験で確認した上で「IHは推奨できない」とある。IHの短所が2008年時点で画期的に改良されているという情報は無い。
又、電力メーカーの数字によるとエネルギー効率はIHヒーター:90%、ガスは45%というが、電力は発電で効率40%、送電ロスなどを考慮するとトータルではガスの方が効率が良いのではないか。
更に、有識者のデータによると、「IH、エコキュートを含む「オール電化」は一般家庭では、経済性、省エネ・エコに逆行している。長期信頼性、電磁波の問題は未解決」とある。