2008年6月24日火曜日

51.もう一つの映画 「モロッコ」:ゲイリー・クーパーの出世作/タジン鍋は蚊帳の外

 今日のNHKテレビ(BS)は名作「モロッコ」をリバイバル放映した。1920年代のモロッコを舞台に当時駐屯していたドイツ軍外人部隊の一兵卒と当地のキャバレー専属歌手の女たらし、男たらし同士の真剣なラブストーリーである(1931年・アメリカ映画)。「カサブランカ」も「この映画」もいずれも「ハッピーエンド」では無いところが強い余韻を残す。この映画はストーリーよりも若きゲーリー・クーパー(当時30歳)の魅力が秀逸であり、ハリウッド黄金時代の大スターへの階段を駆け登る事になる。彼は1901年生まれ~1961病死の長くない生涯であったが「ヨーク軍曹(当時40歳)」、「真昼の決闘(
High Noon 当時50歳)で2回のアカデミー主演男優賞、60歳でアカデミー名誉賞を得ている。
   2つの名作はいずれもモロッコの歓楽街、クラブ・キャバレー、上流階級軍隊が舞台なので「タジン鍋」は出る余地も無し。