薪窯の炎 豊田市にて
50万年前、人類が最初に手にした火は、落雷や噴火による火災によってもたらされたものだと考えられている。そして、こすれあう木の枝から発火するのを見て発火の術を手に入れます。
「人類は火を制御し 火を利用する事によって文明を作り出してきた。土に火を与える事によって高温化学反応を起こさせ 再び岩石に戻してこれを《やきもの》と呼び、文明の利器とした。 火は命の母である。」(文集《どすいか》第3集より)
薪窯の中 1200℃ 豊田市にて
薪を焚いて50時間、漸く1,200℃に達する。この後更に50時間薪をくべ続ける。何千万年掛かって岩石が風化して出来た粘土を僅か100時間(電気炉は約10時間、ガス炉は約20時間で焼成)で岩石に戻す。人間だけに与えられた脅威の能力である。