2008年10月26日日曜日

78.タジン鍋 ロマンー11 / 月の砂漠・ロマンはつづく

 タジン鍋は「モロッコ」の砂漠地帯で生まれ、伝統料理として今に受け継がれている。しかし、どうしてモロッコなのか、他の砂漠地帯では不可能だったのか疑問である。《以下創作》 月の光が照りつける砂漠地帯、気温は10度とかなり寒く焚き火で暖をとり暖かい料理を作りたいが「野菜や肉は沢山あるが水が無い」、そこで野菜や肉の水分だけで「無水蒸し焼き調理」が出来る独特の土鍋を発明した。「野菜や肉は沢山あるが水が無い」という現象は他の砂漠地帯には無いモロッコ独特の地理と気候風土に由来していると考えられる。事実、モロッコは砂漠や草原地帯が大半を占めるが山脈や川もあり、豊かな農業国である。しかも、砂漠のすぐ近くにカサブランカなどの大都市があり野菜や肉の流通もしっかりしていると思われる。ただ、水場だけが砂漠以外に偏っていることがタジン鍋を誕生させた環境風土である。