北斗七星
12月11日 ストックホルムにてノーベル賞授賞式が行われた。今回は日本人受賞者4名の内、名古屋出身の2名を含む4名全員が名古屋大学理学部出身、又は、助教授経験者である。うち3名は約30年前、名大「坂田研究室」で素粒子物理学に熱中した仲だという。坂田研究室は日本初のノーベル賞受賞者(1949 物理学)の故湯川秀樹博士の京大「湯川研究室」の流れを汲む。共に「素粒子物理学」である。
「素粒子」の代表的なものが「クォーク」と呼ばれる。物質を極限まで細かくすると《分子⇒原子⇒原子核⇒陽子・中性子⇒クォーク》の順に小さくなる。クォークこそ宇宙で最も小さな想像も出来ない粒子であり、彼らは6種類のクォークが存在する事を予言し宇宙物理学の進歩に大貢献をした訳である。
遥か137億年前、ビッグバンと共に宇宙が誕生した時、それまでクォークの大塊であった前宇宙(仮称)は大爆発のエネルギーにより「水素」を主成分とする物質の生成・拡散・凝集が始まった。水素の塊はその引力と重力によって超高圧・超高温となり、核融合反応をしながら新しい物質の蓄積と膨大なエネルギーを宇宙に放射しながら「新星」⇒「超新星」⇒「爆発」を繰り返し、更に新しい物質を生成・拡散・凝集させる。タジン鍋の材料もこうして宇宙の何処かで生成し、何十億年か前に地球に到達する。
2008年12月16日火曜日
80.タジン鍋 ロマンー13 / 終章
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