2008年12月16日火曜日

80.タジン鍋 ロマンー13 / 終章

                         北斗七星

 12月11日 ストックホルムにてノーベル賞授賞式が行われた。今回は日本人受賞者4名の内、名古屋出身の2名を含む4名全員が名古屋大学理学部出身、又は、助教授経験者である。うち3名は約30年前、名大「坂田研究室」で素粒子物理学に熱中した仲だという。坂田研究室は日本初のノーベル賞受賞者(1949 物理学)の故湯川秀樹博士の京大「湯川研究室」の流れを汲む。共に「素粒子物理学」である。
 「素粒子」の代表的なものが「クォーク」と呼ばれる。物質を極限まで細かくすると《分子⇒原子⇒原子核⇒陽子・中性子⇒クォーク》の順に小さくなる。クォークこそ宇宙で最も小さな想像も出来ない粒子であり、彼らは6種類のクォークが存在する事を予言し宇宙物理学の進歩に大貢献をした訳である。

 遥か137億年前、ビッグバンと共に宇宙が誕生した時、それまでクォークの大塊であった前宇宙(仮称)は大爆発のエネルギーにより「水素」を主成分とする物質の生成・拡散・凝集が始まった。水素の塊はその引力と重力によって超高圧・超高温となり、核融合反応をしながら新しい物質の蓄積と膨大なエネルギーを宇宙に放射しながら「新星」⇒「超新星」⇒「爆発」を繰り返し、更に新しい物質を生成・拡散・凝集させる。タジン鍋の材料もこうして宇宙の何処かで生成し、何十億年か前に地球に到達する。

2008年11月5日水曜日

79.タジン鍋 ロマンー12 / 強い土鍋

           上高地 梓川


 モロッコのタジン鍋は地場の粘土材料なので耐熱性が小さく「ゆっくり加熱、じっくり煮込み」が普通であり、強度も弱いので長持ちはし難い。しかし、味もさることながらスローライフとしての風情も捨てがたい良さはある。(日本でもこの種は市販されている) ところが、粘土に夢の材料・リチュウム珪酸塩(葉長石 ペタライト Li2O3・AL2O3・8SiO2)を加えると耐熱性、機械的強度が驚異的にアップする。何処で誰が発見したかは定かでないが多分、何処かの研究室で偶然発見したのであろう。従来の一般的な土鍋は粘土にシャモット、コージライト原料等を配合していたので耐熱性、強度とも弱く空焚きは不可能、しばらくするとひび割れを生じていた。最近は一般的な土鍋もペタライトを配合するようになり、性能、デザイン、使い勝手とも良くなった。
 「リチュウム Li]と言う物質は既に述べたように宇宙の歴史の中で鉄やアルミの生成と違ってごく限られた瞬間に生成し、幸運にも地球に辿り着いた稀少資源である。今では「ハイテク電池」の材料としても大量に消費されようとしている。業界はリサイクル等上手に使う工夫を最初から確立しておく必要がある。

2008年10月26日日曜日

78.タジン鍋 ロマンー11 / 月の砂漠・ロマンはつづく

 タジン鍋は「モロッコ」の砂漠地帯で生まれ、伝統料理として今に受け継がれている。しかし、どうしてモロッコなのか、他の砂漠地帯では不可能だったのか疑問である。《以下創作》 月の光が照りつける砂漠地帯、気温は10度とかなり寒く焚き火で暖をとり暖かい料理を作りたいが「野菜や肉は沢山あるが水が無い」、そこで野菜や肉の水分だけで「無水蒸し焼き調理」が出来る独特の土鍋を発明した。「野菜や肉は沢山あるが水が無い」という現象は他の砂漠地帯には無いモロッコ独特の地理と気候風土に由来していると考えられる。事実、モロッコは砂漠や草原地帯が大半を占めるが山脈や川もあり、豊かな農業国である。しかも、砂漠のすぐ近くにカサブランカなどの大都市があり野菜や肉の流通もしっかりしていると思われる。ただ、水場だけが砂漠以外に偏っていることがタジン鍋を誕生させた環境風土である。

77.タジン鍋 ロマンー10 / 陶器はいつ生まれどのように発展したか

 縄文式土器

 
  地球上において、陶器はいつ何処で生まれたか明確な根拠は無い。1万2千年以上前の日本(縄文時代初期)で焚き火の中で硬くなった土を発見、土器を発明したと言う説が有力であるが定かではない。前後して世界の彼方此方で既に作られていたかも知れない。その後、世界各地で独自に発展してゆき、中でも中国陶器は世界各地に流通した。「磁器」と言う緻密で硬く、強い「やきもの」は10世紀前後に中国・景徳鎮で発明され世界各地に広がってゆく。日本では年代順に「縄文式土器」、「弥生式土器」、「須恵器」、「土師器」、「陶器」、「磁器」と呼ばれ、特に陶器・磁器の技術は15世紀以降中国、韓国の影響を強く受けて発展してゆき、20世紀には日本の陶磁器技術は世界トップレベルに到達した。


  

2008年10月12日日曜日

76.タジン鍋 ロマン-9 / 母なる火

 薪窯の炎 豊田市にて

 50万年前、人類が最初に手にした火は、落雷や噴火による火災によってもたらされたものだと考えられている。そして、こすれあう木の枝から発火するのを見て発火の術を手に入れます。

「人類は火を制御し 火を利用する事によって文明を作り出してきた。土に火を与える事によって高温化学反応を起こさせ 再び岩石に戻してこれを《やきもの》と呼び、文明の利器とした。 火は命の母である。」(文集《どすいか》第3集より)


 薪窯の中 1200℃ 豊田市にて

 薪を焚いて50時間、漸く1,200℃に達する。この後更に50時間薪をくべ続ける。何千万年掛かって岩石が風化して出来た粘土を僅か100時間(電気炉は約10時間、ガス炉は約20時間で焼成)で岩石に戻す。人間だけに与えられた脅威の能力である。

75.タジン鍋 ロマン-8 / 命の水

「地球の表面の7割は海に覆われ 人体の7割は水で出来ている。まさに水は命の源である。
水は岩を溶かし土に変え 土に命を与える。活きた土は《やきもの》の細工と形を可能ならしめる。」(文集《どすいか》第三集より)

           信州上高地 大正池
 

 大宇宙にも水は大量に存在している。ビッグバン、新星の誕生成長、超新星爆発の過程で酸素が作られ、水素と反応して水になる。41億年前、ガスの雲の下で水蒸気が凝集し、海ができはじめる。これが万物の始まりであった。今も尚、その水は地球の中で循環して万物の命を支えている。

74.タジン鍋 ロマン-7 / 恵みの土

 山口県青海島


 
「地球が誕生して46億年 
悠久の時の流れが岩石を作り それを風化して土を育んだ 
土は地球上の命の循環を支え、また 文明の盛衰も土と深く関わってきた やきものの発明発展も土の恵みに他ならない」(文集"どすいか"第3号より)

 火成岩、堆積岩、変成岩、火山噴出物が粘土鉱物生成の出発物質である。これらは46億年の宇宙活動、火山活動や地球内部の高温高圧環境の中で生成、更に熱水・風化作用を受けて粘土鉱物へと変身する。
 尾張・西三河・東濃地方は200~500万年の昔「東海湖」と言う琵琶湖の10倍もの湖であった。付近の広大な花崗岩地帯から流入する風化粘土が堆積、これが国内有数の「やきもの」産地へと発展した。



東海湖底に堆積した粘土層と思われる。下から粘土層、亜炭層、シルト層、粘土層(日進市岩崎台地内標高50m)

2008年9月27日土曜日

73.タジン鍋 ロマン-6 / 地球の46億年

            
       水の惑星 

   
                                  
            
    月面から見たの地球の入り



 遥か46億年前、天の川銀河の片隅でガスや塵の集団から太陽、地球、その他の星が誕生、超大質量の太陽を中心に公転を始める。そして小さな星が次々と衝突を繰り返し衝撃熱で地球は灼熱の地獄が続き火星ほどの星が衝突した時に月が生まれる。やがて地殻が安定して海が生まれる。月と太陽のエネルギーを受けながら化学反応を繰り返し生物の基礎物質を蓄積、40億年前にはようやく生命体が発生する。その後、火山活動・地殻の変動・氷河期などを繰り返し、魚類の発生まで35億年を要する。恐竜の全盛は尚も4億年、人類(旧人)の誕生はようやく30万年前の事である。しかし、タジン鍋の材料元素は既に何億年も何十億年も前には地球上に存在していたと言う。ロマンは既に始まっていたのだ。
             
   

72.タジン鍋 ロマンー5 / 太陽系 第三惑星

 
                   太陽系

  太陽系は銀河系の誕生から90億年を要している。その惑星もほぼ同時にできたと言う。惑星は自分の遠心力と太陽との引力のバランスで安定した位置を維持している。太陽に近い方から水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、・・最初の三つは鉄と珪素が主成分の岩石質であり地球と似ているが太陽からのエネルギー供給等の違いがある。地球の環境と生物は宇宙の中の微妙な条件の一部に支えられている事になる。木星以降は太陽に似て殆ど水素やへリュウムが主成分のガス惑星であり、木星などは最大の惑星だが太陽になり損ねた星と言われている。

2008年9月24日水曜日

71.タジン鍋 ロマンー4 / 137億年の出来事

大宇宙オリオン座方面



 ビッグバンから今日までの137億年の間 次々に銀河ができ、星が誕生・成長・爆発を繰り返しながら宇宙は膨張し続けている。そのスピードは光の速さを遥かに超えると言う。現在の宇宙の半径は470億光年と言われており、人類が見る事が出来るのはほんのわずかである。



  ◇恒星内の核融合反応(模式)

       H+H+H+H =  He + Energie
4個の水素原子   1個のヘリウム原子+エネルギー

               ↓   ヘリウムガスは気球などに使われる
               ↓  軽くて安定した物質

         He+H  =  Li + Energie
           1個のリチュウム原子+エネルギー
                       ↓
                   《タジン鍋に重要な役割元素》

       He+He+He = C+ Energie
       3個のへリウム原子  1個の炭素原子+エネルギー
               ↓
         C+H   =  N窒素+ Energie                               N+H   =  O酸素+ Energie 
        
               ↓  途中は下表(周期律表)の番号の順番に概ね従って変化
               ↓ 温度は次第に上昇(何億度)

          Si+Si = Fe + Energie
        2個の珪素原子  1個の鉄原子+エネルギー

 星の中心が主にFe 鉄で満たされると温度が急に下がって大爆発(超新星爆発)を起こし、この時コバルト以降の重元素が核融合により生成され宇宙に散乱する。太陽系、及び、地球の始まりはその一部が固まった事から始まる。

            天の川銀河




  
 ◇元素の周期律表(簡略化してある。 ※ は タジン鍋の構成元素/推定) 

1H水素※ 2Heヘリウム 3Liリチュウム※ 4Beベリリウム 5B硼素 6C炭素※ 7N窒素※ 8O酸素※  9F弗素10Neネオン11Naナトリュウム※ 12Mgマグネシュウム※ 13Alアルミニュウム※ 14Si珪素※
15P燐 16S硫黄 17Cl塩素※ 18Arアルゴン 19Kカリュウム※ 20Caカルシュウム※ 22Tiチタン
24Crクローム※25Mnマンガン※ 26Fe鉄※ 27Coコバルト※ 28Niニッケル※ 29Cu銅※ 30Zn亜鉛※
・・・・・78Pt白金 79Au金 80Hg水銀 ・・ 82Pb鉛 ・・ 92Uウラン・・94Puプルトニウム・・・

2008年9月23日火曜日

70.タジン鍋 ロマンー3 / 核融合反応

  核融合反応と言えば水素爆弾を思い浮かべるが、原理は同一でも「宇宙における核融合反応」について説明する。
 「核融合反応」とは超高温・超高圧・超高熱・超放射線のなかで元素と元素の原子核同士が合体して新しい元素が生成する反応である。この時、特定(水素~鉄)の核融合に限り膨大なエネルギーが発生する。太陽の場合、中心部の「水素」は核融合反応により「ヘリウム」と成り、同時に膨大なエネルギーと放射線を生み出す。これが太陽の力となり宇宙へ放射される。我々生物はその光と熱を含む電磁波や放射線を受けて生存している。恒星は全て太陽と同じ原理で夜空に輝いている。

 恒星初期の核融合反応(超高温・超高圧・超高熱・超放射線環境の中)

      H+H+H+H =  He + Energie
4個の水素原子  1個のヘリウム原子+エネルギー


灼熱の太陽

 



蓮の花(7月、愛知県牧野が池)

2008年9月22日月曜日

69.タジン鍋 ロマン-2 / 宇宙からの贈りもの


              アンドロメダ星雲(銀河系のすぐ傍にある)

 「Big Bang」をスタートに「大宇宙」が誕生して137 億年という。宇宙の誕生以来、銀河系が出来るまで1億年、太陽系・原始地球まで何と90億年が経過していると推測されている。

天の川銀河系(太陽系は端の方に位置)


  宇宙の誕生時の物質元素は「水素」である。全ての物質は水素から始まっている。今でも宇宙物質のの70%は水素であり、我々の生活・生存に欠かす事の出来ない身近な物質である。

「Big Bang」の前は宇宙の卵は「クォーク」と呼ばれる素粒子の塊であったと言う。この粒子が爆発と同時に中性子になり、陽子になり、原子核になり、水素原子になった。今回ノーベル物理学賞の日本人3人(内1人は米国籍)はこの「クォーク」の予言に対して送られた。(10月16日追記)

 

68.タジン鍋 ロマンー1 / 序章

タジン鍋は「やきもの」である。やきものは「陶磁器」とも呼び、俗に「せともの」とも言う。それは5000年以上まえに人類が発明した文明の利器である。しかし、その材料は何十億年という宇宙や地球の歴史が育んだ贈りものに他ならない。

以下のストーリーはイメージとして表現した。厳密には複雑な理論と諸説があり、時代の流れとともに内容も変化する可能性が大きい。写真の一部はネットの中から転用した。

2008年9月15日月曜日

67.せともの祭り大盛況 51万人/タジン鍋も反響大

9月13,14日 開催された「せともの祭り」は夏日でありながら主催者発表51万人の大盛況でした。タジン鍋は近直前にテレビ番組で紹介されたらしく(来客談)大きな手応えを感じました。当ブログへのアクセスも11日以降に集中していた事、及び、東京の方から11日夜に商談が寄せられた事から先週11日に放映されたと思われます。やはり、マスメディアの力は大きい。 



2008年9月6日土曜日

66.「せともの祭り」 9/13、14 / タジン鍋 出店大増産中



恒例の「せともの祭り」が愛知県瀬戸市において開催されます。  9/13(土)、14(日)                                     10.00~17.00 雨天決行
 毎年、全国から約50万人の人出で賑わいます。タジン鍋は「瀬戸駅から斜め川向う 窯神橋 南交差点角 (2分)」に出店します。

2008年8月17日日曜日

65.風蘭が開花/タジン鍋 無水調理のメカニズム


 風蘭(フウラン) 8月15日開花 別名富貴蘭 日本原産の常緑、蘭科 木の幹や石に着生、水は殆ど不要

 タジン鍋は食材の水分だけで調理する(実際は安全のため若干の差し水)。加熱により蒸発した蒸気を蓋の内表面で冷却して水に戻し循環させる。鍋の中は蒸し焼き状態となり、素早く芯まで熱が通るので柔らかく調理、風味も栄養も殆ど逃がさない。蓋は出来る限り内表面積が大きく、熱容量が大きい(重たい)方がよい。

64.時計草 開花/タジン鍋によるスピード調理のメカニズム


 時計草 8月15日開花 英名のPassion Flowerは、キリストの受難(Passion)に由来する。ブラジル原産のつる性植物(トケイソウ科)

 普通の金属鍋は調理時の熱の移動が「伝導、対流」に限られるが、タジン鍋の場合は伝導、対流に加えて土鍋特有の≪遠赤外線≫(薪ストーブ、石焼いも、焼き栗、ピザなど)による「輻射」が大きな役割をしている。更にタジン鍋特有の「無水調理」のために水を加熱する必要が無い。従って大幅な調理時間の短縮とエネルギーの節減が可能となる。

2008年8月8日金曜日

63.Beijing 2008 Open / Tajine pot 2008  Thanks

 北京オリンピックが開幕。「北京」はローマ字発音で「Beijing 」と表記、中国では施設の多くは外国人向けに「ローマ字」でも表記しているという。
タジン鍋も当ブログのお世話になり、認知度も徐々に上がりつつあります。ご協力、ご声援いただいた方々に厚くお礼申し上げます。





           7月26日 名古屋 覚王山夏祭りにて

2008年8月2日土曜日

62.タジン鍋工房クイズの答え/正解者なし


                 工房の表札

 クイズ・・・上記写真「工房の表札」は日本語で「何」と読むのでしょうか。メールにて応募ください。
             Tao Fang Yanqi Cong 1996
 正解・・・・「陶房 岩崎 創業1996」を中国語ローマ字発音で表記 
       専門校時代、中国・景徳鎮へ研修旅行に行くつもりで中国語を少し勉強した成果として作った物。  焼成は豊田市の「薪窯」

2008年7月21日月曜日

61.我が家の優れもの/タジン鍋の耐久実証

 昨年7月より1年間、1~2回/日使ってきました。真夏でも全く苦にならないどころか栄養補給に最適でした。通算500回を超え、びくともしていません。


            500回使用済みのタジン鍋

 

2008年7月14日月曜日

60..「カサブランカ」が咲く/タジン鍋の本場料理を見てきます


             ユリ科「カサブランカ」 7月10日

2008年7月13日日曜日

59.ブログバックNO./タジン鍋のすべて

 ブログ開始以来のバックNO.を一覧します。

1.タジン鍋のインターネット販売を始めました
2.無水調理土鍋 /タジン鍋とは?
3.タジン鍋の特徴/野菜が柔らかく、とてもおいしい
4.タジン鍋の使い方/すごく簡単
5.タジン鍋の超耐熱性/従来の土鍋とは陶材料が違う

6.タジン鍋のレシピ/キャベツがいちばん
7.タジン鍋愛用者談/使い出したら止められない/夏OK
8.タジン鍋の販売事情/商品とその信頼性の認知

9.タジン鍋の手作り-1/製造工程
10.タジン鍋の手作り-2/材料について
11.タジン鍋の手作り-3/粘土の荒練
12.タジン鍋の手作り-4/菊練
13.タジン鍋の手作り-5/ロクロ引き
14.タジン鍋の手作り-6/半乾燥
15.タジン鍋の設計思想/性能と使い勝手
16.タジン鍋の手作り-7/中仕上げ

17.タジン鍋 製造・販売の動機/「やきものワールド」見学

18.タジン鍋の手作り-8/乾燥
19.タジン鍋の手作り-9/施釉
20.タジン鍋の手作り-10/焼成
21.タジン鍋の手作り-11/完成検査

22.タジン鍋の性能実験-1/データで証明する
23.ここで工房紹介/クイズを当てて タジン鍋をゲットしよう!
24.タジン鍋の性能実験-2/材料の対熱衝撃性比較d

25.タジン鍋 手作り工程における省エネ、省資源
26.タジン鍋のデザイン/ご意見うかがい

27.タジン鍋の魅力ふたたび-1/柔らかくて美味しい
28.タジン鍋の魅力ふたたび-2/調理が簡単
29.タジン鍋の魅力ふたたび-3/使いこなしが楽しい
30.タジン鍋の魅力ふたたび-4/健康増進に貢献
31.タジン鍋の魅力ふたたび-5/エコロジー、エコノミー

32.手作り陶器、土鍋、タジン鍋
33.土鍋も進化する/タジン鍋もそのひとつ
34.タジン鍋のIH対応について/研究中

35.タジン鍋の注文方法/メールしてください。

36.土鍋の最大の特徴=遠赤外線効果とは?-1/タジン鍋は最高
37.土鍋の遠赤外線効果とは?-2/タジン鍋はより大きな効果
38.土鍋の徐加熱・保温効果/タジン鍋の肉厚が効く

39.バックNO.一覧表/タジン鍋のすべて
40.タジン鍋物語/一応の決着


41.タジン鍋クイズ 締め切り延期
42.こんなのも作ります/タジン鍋より遥かに難しい
43.タジン鍋 大量引き合い/残念!製造不可能
44.タジン鍋の増産体制/大口注文に対応
45.贈答に最適 タジン鍋/全てに手頃感
46.耐熱粘土の仕入れ/タジン鍋に最適
47.タジン鍋のふるさと モロッコ/映画「カサブランカ」の舞台でもある。
48.映画「カサブランカ」に タジン鍋登場/???
49.新しい手作り陶器を試作/タジン鍋との組み合わせ?
50.中日新聞に モロッコのタジン鍋/ポテト料理の一例
51.もう一つの映画 「モロッコ」:ゲイリー・クーパーの出世作/タジン鍋は蚊帳の外
52.タジン鍋のお陰で「味噌汁」をやめた。/愛好者の告白
53.涼しい部屋で暖かい「タジン鍋」/夏の健康管理に推奨
54.我が家族の 「タジン鍋」愛用率/ 75%
55.タジン鍋のレシピについて/自由奔放で良い
56.月下美人が開花/月→砂漠→タジン鍋
57.タジン鍋 増産中/梅雨時は乾きにくい
58.カサブランカ 蕾ふくらむ/本場のタジン鍋が早く見たい

2008年7月8日火曜日

58.カサブランカ 蕾ふくらむ/本場のタジン鍋が早く見たい


            雨中の「カサブランカ」(7月8日)

57.タジン鍋 増産中/梅雨時は乾きにくい

粘土の準備
 

窯詰途中

2008年7月1日火曜日

56.月下美人が開花/月→砂漠→タジン鍋

 6月29日夜、数年ぶりに咲く。夕方7時半・開き始める、9時・満開、翌朝には見事にしおれていた。この花は「サボテン属・孔雀サボテン科」の常緑でメキシコ原産、広く流通している「孔雀サボテン」の原種である。タジン鍋の故郷モロッコの砂漠地帯にあったかどうかは定かでないが、何となくロマンを感じる。花言葉は「儚い美、儚い恋、繊細、快楽」とある。


             合成写真(月はネット映像、花は実写)
 

2008年6月29日日曜日

55.タジン鍋のレシピについて/自由奔放で良い

 繰り返し述べるが、ネット検索すれば沢山の複雑?なレシピを見る事が出来る。しかし、いきなり真似るのではなく最初は単純な事から自由に始めるのが楽しく使いこなすベースとなる。入門編に記したように食材一つ一つの味わい、いくつかを混ぜたときの味わい等を体験する事が大事である。味付け無しでスタートする事も良い。鍋はタフに作ってあるので「落す、ぶつける、ハンマーで叩く」以外は壊れる事は無い。
 注意する事は、「うっかり焦げ」を防ぐための「差し水量」、「火加減」、「加熱時間」の勘所を掴む事である。味付け無しの場合は焦げても大したことは無い。

54.我が家族の 「タジン鍋」愛用率/ 75%

 両親、長男、長女、次男が名古屋市、及び、近郊の4ヶ所で独立して生活している。昨日、次男が数ヶ月ぶりに実家に立ち寄った折、簡単な「タジン鍋料理」を食べさせた。褒めるでも無くけなすでもなく帰っていったが、その後別用で再度きた時「タジン鍋」を持ち帰った。自炊生活をしているので栄養バランスに役立つはずである。

2008年6月26日木曜日

53.涼しい部屋で暖かい「タジン鍋」/夏の健康管理に推奨

 我が家では1年近く、暑さ寒さに関係なく毎日、タジン鍋を使っている。夏の身体の弱ったときでも「柔らかくて美味しい暖料理、特に野菜」は絶好の健康食である。冷たい物の多量摂取は身体に良いわけは無く「おやつ」程度にするのが良いと思う。

52.タジン鍋のお陰で「味噌汁」をやめた。/愛好者の告白

 先日、ある会席に参加した。主催者は80歳の元気な男性である。以前、彼の誕生祝に「タジン鍋」を進呈している。彼は座談の中で《タジン鍋のお陰で「味噌汁」をやめることが出来た》と告白した。古き日本の食文化の象徴でもある味噌汁を習慣としているのは塩分の過剰摂取となり時代遅れとも考えられる。
 彼は、沢山の「タジン鍋」を友人、知人、親戚などに紹介しており、口コミの威力を実感。

2008年6月24日火曜日

51.もう一つの映画 「モロッコ」:ゲイリー・クーパーの出世作/タジン鍋は蚊帳の外

 今日のNHKテレビ(BS)は名作「モロッコ」をリバイバル放映した。1920年代のモロッコを舞台に当時駐屯していたドイツ軍外人部隊の一兵卒と当地のキャバレー専属歌手の女たらし、男たらし同士の真剣なラブストーリーである(1931年・アメリカ映画)。「カサブランカ」も「この映画」もいずれも「ハッピーエンド」では無いところが強い余韻を残す。この映画はストーリーよりも若きゲーリー・クーパー(当時30歳)の魅力が秀逸であり、ハリウッド黄金時代の大スターへの階段を駆け登る事になる。彼は1901年生まれ~1961病死の長くない生涯であったが「ヨーク軍曹(当時40歳)」、「真昼の決闘(
High Noon 当時50歳)で2回のアカデミー主演男優賞、60歳でアカデミー名誉賞を得ている。
   2つの名作はいずれもモロッコの歓楽街、クラブ・キャバレー、上流階級軍隊が舞台なので「タジン鍋」は出る余地も無し。

2008年6月22日日曜日

50.中日新聞に モロッコのタジン鍋/ポテト料理の一例

  今朝の「中日サンデー版」は 《2008年は「国際ポテト年」世界を救うジャガイモ》と題して特集を掲載、世界の代表的料理のいくつかを挙げ、その中の一つとしてモロッコの「タジン」も紹介していた。


2008.6.22 中日新聞「中日サンデー版」より

2008年6月19日木曜日

49.新しい手作り陶器を試作/タジン鍋との組み合わせ?


   自然釉須恵器風耳環付き高杯(須恵器風イアリング付きフリーカップ)
           豊田市内「薪窯」にて焼成 高さ15cm

 この器は韓国ドラマからコピーした物です。紀元前1世紀ごろの「高句麗」建国ドラマ「チュモン」は60分/回で81回も続く壮大な歴史ドラマである(BSフジで放送中、並行してDVD化)。ドラマに登場する小道具の「酒器」のデザインが日本では5世紀ごろの「須恵器」の特徴的な形に酷似しているので「須恵器風」と命名した。技術が朝鮮半島から日本に定着するのに500年を要したことになる。須恵器は日本固有の学術的な呼び名であり、所謂「やきもの」は時代と共に「縄文土器、弥生土器、土師器、須恵器、陶器、磁器、ファインセラミックス」と続く。
    食卓のコーデネートとしてタジン鍋との組み合わせも面白いのではないか。

48.映画「カサブランカ」に タジン鍋登場/???

 改めてこの映画を2回鑑賞した。第2次世界大戦中ドイツ軍がフランスへ侵攻したときから物語が始まる。亡命者はアメリカへ渡るために「パリ→モロッコ(当時フランス領、1956年独立)のカサブランカ→ポルトガルのリスボン→アメリカ」のルートを目指すがカサブランカにおいてリスボン行きの「通行証」を取得するのは大変困難であった。この様な状況下において「ゲシュタポ」に追われていた反ナチス地下組織のメンバーたちの愛と情熱をサスペンス豊かに描いている。ラストの「どんでん返し」が見もの。(1941年アメリカ映画)
 大道具、小道具にタジン鍋は登場しなかった残念。

2008年6月16日月曜日

47.タジン鍋のふるさと モロッコ/映画「カサブランカ」の舞台でもある。

 名作「カサブランカ」は65年前に公開されたアメリカ映画、ヒロイン「イングリッド・バーグマン」、アカデミー作品賞受賞の情熱的メロドラマである。舞台となった王国最大の経済、観光都市カサブランカ市を有する「モロッコ」は、北アフリカ西部、地中海・大西洋に面し、農業、漁業、鉱業の盛んな比較的豊かな国である。地中海を挟んですぐ北がスペインである。面積は日本の1.2倍、人口3300万人、国土の半分以上が砂漠地帯という。この国の伝統的な料理がクスクスと「タジン鍋」である。砂漠地帯であるが故の貴重な水を大切にする食文化がタジン鍋を育んだといえる。そして日本では、モロッコ料理で有名なレストラン「カサブランカ」(名古屋)、アガディール神楽坂店(東京)は是非行きたい店である。そう言えば、我が家の庭にユリの一種「カサブランカ」がそろそろ咲きそうである。咲いたらレストラン「カサブランカ」へ行くことにする。


 ユリ科「カサブランカ」蕾は固い (6月16日)    カサブランカは白い家という意味で映画にちなんで命名された
    

2008年6月14日土曜日

46.耐熱粘土の仕入れ/タジン鍋に最適


 豊田市内の粘土工場、安価・良質が評判にて全国から注文が舞い込む。ネット販売も行っている。(下記参照) 片道30km、宅配か「工場渡し」か迷うところだがガソリン代の一部相当を割引してもらえるので纏まった量なら割安である。情報交換も出来る。
          http://www.nendoyasan.com/

2008年6月13日金曜日

45.贈答に最適 タジン鍋/全てに手頃感

 大きさ、重さ、実用性、珍しさ、話題性、値段・・・全てにわたって「お手頃」。この種のご注文が増えています。


            200角立法、2kg     
 

44.タジン鍋の増産体制/大口注文に対応

 早速増産に取り掛かった。ある程度の大口注文に応えるべく従来の2倍のペースとする。


             天日乾燥(梅雨の中休みに)

2008年6月11日水曜日

43.タジン鍋 大量引き合い/残念!製造不可能

 短納期にて大量注文の相談があり、メールを頂いたお客様には改めて感謝します。しかし、当「新岩崎窯」は自営の細々とした工房ですから製造能力、及び、在庫不足のためご要望に応えることが出来ず誠に申し訳なく残念に思います。日頃、ご注文1件あたり数個以内を想定して材料、設備、完成品在庫を有しており、短期間では到底不可能です。事情をご理解して頂くべく鄭重に返信しました。

42.こんなのも作ります/タジン鍋より遥かに難しい


           つくばい(全て陶器、豊田市の薪窯にて焼成)
 

2008年6月9日月曜日

41.タジン鍋クイズ 締め切り延期

 事情により7月31日まで延期します。沢山のご応募をお待ちします。

2008年5月31日土曜日

40.タジン鍋について/一応の決着

 約40日間、続けてきましたが,ここで一段落します、ご愛読有難うございました。今後も一層精進し内容の充実化、新しい情報の紹介など不定期にブログします。引き続きご愛読、ご指導をお願いします。

39.バックNO.一覧表/タジン鍋のすべて


 
今までのブログのタイトルを纏めておきます。
1.タジン鍋のインターネット販売を始めました
2.無水調理土鍋 /タジン鍋とは?
3.タジン鍋の特徴/野菜が柔らかく、とてもおいしい
4.タジン鍋の使い方/すごく簡単
5.タジン鍋の超耐熱性/従来の土鍋とは陶材料が違う

6.タジン鍋のレシピ/キャベツがいちばん
7.タジン鍋愛用者談/使い出したら止められない/夏OK
8.タジン鍋の販売事情/商品とその信頼性の認知

9.タジン鍋の手作り-1/製造工程
10.タジン鍋の手作り-2/材料について
11.タジン鍋の手作り-3/粘土の荒練
12.タジン鍋の手作り-4/菊練
13.タジン鍋の手作り-5/ロクロ引き
14.タジン鍋の手作り-6/半乾燥
15.タジン鍋の設計思想/性能と使い勝手
16.タジン鍋の手作り-7/中仕上げ

17.タジン鍋 製造・販売の動機/「やきものワールド」見学

18.タジン鍋の手作り-8/乾燥
19.タジン鍋の手作り-9/施釉
20.タジン鍋の手作り-10/焼成
21.タジン鍋の手作り-11/完成検査

22.タジン鍋の性能実験-1/データで証明する
23.ここで工房紹介/クイズを当てて タジン鍋をゲットしよう!
24.タジン鍋の性能実験-2/材料の対熱衝撃性比較d

25.タジン鍋 手作り工程における省エネ、省資源
26.タジン鍋のデザイン/ご意見うかがい

27.タジン鍋の魅力ふたたび-1/柔らかくて美味しい
28.タジン鍋の魅力ふたたび-2/調理が簡単
29.タジン鍋の魅力ふたたび-3/使いこなしが楽しい
30.タジン鍋の魅力ふたたび-4/健康増進に貢献
31.タジン鍋の魅力ふたたび-5/エコロジー、エコノミー

32.手作り陶器、土鍋、タジン鍋
33.土鍋も進化する/タジン鍋もそのひとつ
34.タジン鍋のIH対応について/研究中

35.タジン鍋の注文方法/メールしてください。

36.土鍋の最大の特徴=遠赤外線効果とは?-1/タジン鍋は最高
37.土鍋の遠赤外線効果とは?-2/タジン鍋はより大きな効果
38.土鍋の徐加熱・保温効果/タジン鍋の肉厚が効く

39.バックNO.一覧表/タジン鍋のすべて
40.タジン鍋物語/一応の決着

2008年5月30日金曜日

38.土鍋の徐加熱・保温効果/タジン鍋の肉厚が効く

 土鍋は金属鍋に比較して「ゆっくり加熱」のため、香りや栄養を損ないにくく、熱むらが少ないので味むらも少なく全体に美味しく調理できる。この逆が「保温効果」であり、長い時間冷めないので「美味しさ」が持続する。タジン鍋は鍋の肉厚を大きくしてあるのでこの効果は一段と大きい。
また、土鍋の中でタジン鍋の調理が特に早いのは「無水調理」のため「水」をあっためる時間が不要だからである。
 一般的に加熱・冷却速度は加熱冷却条件以外に材質固有の「熱伝導率」、「比熱」、「気孔率」、「重量・鍋底厚」で決まる。熱伝導率は大きいほど早く、ダイアモンド・1000、アルミ・240、鉄・84、ステンレス・41に対し、耐熱陶器・1.0(気孔率含む)、空気・0.02。比熱は小さいほど加熱・冷却速度は早く、水・1.0、空気・0.24、レンガ・0.2、金属・0.1、陶器・0.1で大差なし。重量・鍋底厚は小さいほど早いが比較困難である。ただ、土鍋は強度の弱さと重量・使い勝手を考えて、ほどほどに厚く作る。タジン鍋はやや厚くして保温効果を上げてある。

37.土鍋の遠赤外線効果とは?-2/タジン鍋はより大きな効果

 「遠赤外線効果」は、世間で知られている「△△効果」や「○○効果」と違って、実際に科学的に証明されている効果である。「土鍋」以外に「石焼いも」、「焼き甘栗」や「ピザ」などの美味しさも「遠赤外線効果」を最大限利用した調理法である。日向ぼっこや薪ストーブも芯から暖まり、癒される。逆に夏のかんかん照りの夜に部屋が暑いのは天井や壁から「遠赤外線」が放射されているからである。
 「遠赤外線」とは、日常的に眼に見える可視光線(分解すると虹の7色になる)の「赤」より少し波長の長い(4~25ミクロン)電磁波の一部である。波長が長い故に物体の奥まで浸透する性質がある。参考までに電磁波を波長の長い順にならっべると「電波(ラジオなど)」、「マイクロ波(テレビ・ケータイ・電子レンジなど)」、《赤外線(遠赤外線を含む)》、《可視光線》、《紫外線》、「エックス線」、「ガンマ線」となる。《》は生物の生存に最小限必要な電磁波(太陽の恵み)。
 タジン鍋は鍋の肉厚を極力大きくする事で、より大きな遠赤外線効果を発揮する。一方、熱の伝わり方には「伝導」、「対流」、「放射」があり、金属鍋は伝導・対流が殆どであるが、土鍋・石釜・レンガ窯などは伝導・対流に加えて「遠赤外線」の放射(輻射とも言う)が大きく、素早く芯まで加熱する力がある。

2008年5月29日木曜日

36.土鍋の最大の特徴=遠赤外線効果とは?-1/タジン鍋は最高

 繰り返し言及してくどいようですが、土鍋の良さは周知の事実である。食材をゆっくり加熱(徐加熱効果)、遠赤外線で芯まで加熱(遠赤外線効果)、ゆっくり冷える(保温効果)、金属の味を出さない、むしろ陶器の味を出す、そして、鍋のまま食卓へ・・・、これらが「土鍋は美味しい」結果となる。タジン鍋はこれらの効果を更に高めるだけでなく、「密閉蒸し焼き効果」により味、香り、栄養を逃がしにくいので美味しさは一段上となる。水を殆ど使わないので早く出来る事もタジン鍋の特徴である。
 しかし、何といっても「遠赤外線効果」が最大の特徴である。

2008年5月27日火曜日

35.タジン鍋の注文方法/メールしてください。

 右下に説明してあります様にご注文の場合は色、個数、支払方法の指定、をお願いします。加えて「ご住所」、「お名前」、「電話番号」をご記入ください。こちらから「ご注文受付」、「在庫有無」、「納期」、及び、こちらの「住所、氏名、電話番号」をお知らせします。

2008年5月24日土曜日

34.タジン鍋のIH対応について/研究中

 一般土鍋のIH対応製品が最近出回り始めている。仕組みは、鍋底IH面に金属(銀など)をコーチングした物、鍋底内面にステンレス板(有磁性)を置く方法、IH面に鉄板を載せその上に土鍋を載せる方法などである。これらの実用性は未確認だが「タジン鍋」に応用できるかどうかについては「現状では困難」である。強加熱のための「IH面と鍋底の微妙な関係」、「熱伝導」、熱膨張」、「耐久性」、「コスト」など克服すべき課題は多いが研究は続けてゆく。しかし、「土鍋はガスにかぎる」との考え方も有る。
2003年の「暮らしの手帖」によると、IHとガスの長所・短所を実験で確認した上で「IHは推奨できない」とある。IHの短所が2008年時点で画期的に改良されているという情報は無い。
 又、電力メーカーの数字によるとエネルギー効率はIHヒーター:90%、ガスは45%というが、電力は発電で効率40%、送電ロスなどを考慮するとトータルではガスの方が効率が良いのではないか。
 更に、有識者のデータによると、「IH、エコキュートを含む「オール電化」は一般家庭では、経済性、省エネ・エコに逆行している。長期信頼性、電磁波の問題は未解決」とある。
 

33.土鍋も進化する/タジン鍋もそのひとつ

 既に言及したように、タジン鍋は、従来の土鍋の「遠赤外線効果、徐加熱効果、保温効果」の更なる向上に加えて、「超耐熱化」、「水分循環機能の付加」、「デザイン多様化」、「IH対応(研究中)」など、ハイテクの恩恵を受けて大きく進化している。

2008年5月22日木曜日

32.手作り陶器、土鍋、タジン鍋


         手作り陶器 出雲丸灯篭(径250×高400 薪窯にて焼成)

 「新岩崎窯」では、食器、花瓶、壺、茶香炉、シーサ、植木鉢、盆栽鉢、庭園用陶器(写真)、一般土鍋、タジン鍋・・・など、手作りできる物は何でも製造・販売している。

2008年5月15日木曜日

31.タジン鍋の魅力ふたたび-5/エコロジー、エコノミー

 無水調理はエネルギー、手間が半分以下、暖まった鍋は保温効果、常用する事で健康増進、すべてにエコロジー、エコノミーである。

30.タジン鍋の魅力ふたたび-4/健康増進に貢献

 何といっても「野菜」が柔らかくて美味しい、塩分など味付け無しでも充分に美味しい。しかも、簡単調理ときている。だから1日1回はタジン鍋を使いたくなる。結果として健康増進に役立つ(ヘルシー)。今までのユーザーの殆どの方が「虜(とりこ)」になっているとの事。我が家でも同様である。

2008年5月12日月曜日

29.タジン鍋の魅力ふたたび-3/使いこなしが楽しい

 熱に強く使い勝手が良いので色々な「調理」、「鍋・蓋の利用法」が老若男女を問わず手軽に楽しめる。水加減をしてゆっくり煮込んだり、茶葉や豆を炒ったり、焼き芋、焼肉、ご飯、煮込み料理・・など。又、鍋を逆さにして「ピザ」を焼いたり、蓋だけを使っても何か出来そう。 とにかく蓋を開ける瞬間の緊張感とスリル、出来栄えを見たときの驚き、楽しさはタジンが「やみつき」に成っても可笑しくない程である。
 

2008年5月11日日曜日

28.タジン鍋の魅力ふたたび-2/調理が簡単

 材料を入れて火にかけるだけ、味付け無しでも充分に美味しく調理。水が殆ど無いので短時間で出来上がり、手間もエネルギーも半分以下。鍋のまま食卓へ、従って片付けも簡単。

2008年5月10日土曜日

27.タジン鍋の魅力ふたたび-1/柔らかくて美味しい

 強い「遠赤外線効果」により素早く芯まで加熱。密封して少量の水で「蒸し焼き」にするため素材の味、香り、栄養を逃がさない。肉厚陶器による「保温効果」大。

2008年5月5日月曜日

26.タジン鍋のデザイン/ご意見うかがい


 鍋、及び、蓋のデザインについて試行錯誤を繰り返している。参考意見を頂きたくお願いします。(アウトラインだけでなく、装飾も含めたデザイン)現行は写真参照、蓋の「三角帽子状」は必須。

2008年5月2日金曜日

25.タジン鍋 手作り工程における省エネ、省資源

苔玉

 タジン鍋自身は、その特徴ある機能によって調理における「省エネ」に貢献している。一方、当「新岩崎窯」ではタジン鍋の製造過程で次のようは省エネ、省資源、環境保全を行っている。

  1.工程途中の材料ロスを最小限にするために、設計・使用粘土の重量をシビアに管理。(リデュース)
  2.ロクロ、中仕上げ工程では切削部分を最小限にとどめ、発生する屑土は練り直して製品に再利用。(リユース)
  3.粘土の付着した冶工具、手などの水洗い排水は地面に浸透させ、工房外には流さない。残渣は粘着材として園芸土の合成に使用(苔玉などの用土に利用)。(リサイクル)
  4.水道蛇口は設置せず、汲み置き水を段階使用。電気炉は主として夜間通電。  

2008年5月1日木曜日

24.タジン鍋の性能実験-2/材料の対熱衝撃性比較

超耐熱材料、非耐熱材料の鍋による実験 ガスコンロ上で直火・空焚き10分、都市ガス消費量;2ℓ/分 左:超耐熱材料、右:非耐熱材料 左は異常なし、右は5分で「ピシッ」と音がしてクラック発生、写真はクラック位置に黒線 温度は不明なるも新聞紙破片が焦げる温度。


 超耐熱材料、非耐熱材料のテストピースによる実験  ガスバーナーで中央部分を直火加熱2分 中央部分は赤熱約600℃、周辺部との差は約400度(推定)





   写真左が超耐熱材料、右が普通材料 5月9日実験

熱衝撃試験は部分的に急加熱したり、高温加熱したものを局部的に急冷却(水に入れる等)して350度、500度の温度差を与えて破壊の有無などを調べる。

 耐熱材料同士の比較(ネットより引用、JIS S2400:2000基準、      破壊数/試料数)

一般土鍋土 150度差 0/3、350度差 2/3、 500度差 3/3
超耐熱土            350度差 0/3、 500度差 0/3

23.ここで工房紹介/クイズを当てて タジン鍋をゲットしよう!

 恥ずかしながら小さな工房を紹介。約10㎡(3坪)の所謂「うなぎの寝床」ながら、各所に工夫を凝らし効率よく製造できるようにしてある。 

 手前から、土練り台、ロクロ、仕上台、電気炉。土練り台の下は排水が地面に浸透する構造、その手前の地下に粘土保管庫・・・


                      工房の表札

 クイズ・・・上記写真「工房の表札」は日本語で「何」と読むのでしょうか。メールにて応募ください。
             Tao Fang Yanqi Cong 1996
 賞品 ・・・抽選により、1名=価格無料 3名=5割引き 5名=2割引きにてタジン鍋1セット提供
 締め切り・・5月31日メール到着分まで
 発表  ・・当ブログにて6月上旬

2008年4月30日水曜日

22.タジン鍋の性能実験-1/データで証明する

 タジン鍋、一般土鍋、アルミ鍋で各々調理した場合の「調理水量」、「加熱時間」、「ガス消費量」、「保温時間」、「美味しさ」、「柔らかさ」・・などを比較。材料、仕込み、火加減など「上記」以外の条件は一定とする。 (未実施)

21.タジン鍋の手作り-11/完成検査

 外観にクラック、異物、変形、色ムラ、面粗さ・・・など。 全体的な「見映え」も重要

20.タジン鍋の手作り-10/焼成


            窯詰後の電気炉内部

 強度を確保した上で吸水率を高め熱膨張率を抑えるには、限られた範囲で出来るだけ低温で酸化焼成することが必要。少しでも高温になると「悪玉成分」が生成し、吸水率も下がって熱膨張率が高くなる。さらに、製品の肉厚が大きいので昇温、冷却の過程で破裂しないようなヒートカーブとする。電気炉で昇温10時間、冷却10時間+アルファ。