12月11日(金)の当ブログへの日間アクセス数が通常の50倍を記録した。しかも、北海道から九州まで傾向は全く同じであった。当日はCBCテレビ(名古屋地区)が夕方の報道番組で「タジン鍋」を特集したが、他局で放映したかどうかは不明である。シーズンとはいえ異常な高潮ぶりである。折からのボーナスシーズンの影響か?。CBCの番組は名古屋市東区のモロッコ料理専門レストラン「カサブランカ」からの異例の生中継であった。
CBCテレビより 名古屋市東区 レストラン 「カサブランカ」 東海地区唯一のモロッコ料理専門店である。
2009年12月13日日曜日
118.タジン鍋のひろがり / ブログへのアクセス最高
2009年12月3日木曜日
117.タジン鍋のひろがり / NHK 特集放映
NHKテレビより 中央が講師の料理研究家 口尾麻美氏 (前頁の専門書の著者)
12月2日 NHK総合テレビ ゆうどきネットワーク において「タジン鍋」を特集。大手メーカーのデータによると、昨年の50倍出荷とのこと、まさにブーム到来である。番組ではタジン鍋の故郷「モロッコ」の砂漠地帯の風情や技術的な説明、それに、上記タジン鍋教室の様子が放映された。
NHKテレビより 【タジン鍋料理の「調理がカンタン」で「おいしい」秘密は図のような上下の温度差により食材から発生した水分を循環させ「味と栄養を封じ込める(水分循環効果)」ことにある。】と説明しているが「充分な説明」ではない。
実際は水分循環効果に加えて、遠赤外線効果、均一安定超高温加熱効果、圧力効果、密封効果、保温効果、無水による短時間調理と省エネ効果、そして、インテリア効果など、ハイテク材料技術と近代デザイン技術の成果が充分に発揮されているのである。詳しくは別の機会に解説しよう。
2009年11月15日日曜日
116.タジン鍋のひろがり / 百花繚乱
久方ぶりにネット調査、小規模な調査にもかかわらず「驚きの結果」であった。写真は ほんの一部であるが、この1,2年の間に当ブログで予想した通り急速な「ひろがり」を見せている。鍋の大小・国産/輸入・量産/手作り・小売店・・等で価格・性能は様々であるが大部分が量産品と思われる。しばし分析を行って結果を報告する。 写真は印刷したネット画面をスキャナ処理 クリックで拡大
2009年11月11日水曜日
115.タジン鍋のひろがり / レシピ専門単行本
つわぶき
タジン鍋レシピ専門書が既に刊行されている事を当ブログの縁で発見した。料理研究家/口尾麻美氏著作の下記2点を紹介する。
1. ハッピータジンライフ!
口尾 麻美 著 グラフィック社 版
1,470円(税込) 2009年09月 発行
2. 「タジンポット」でつくる、毎日のレシピ60
口尾 麻美 著 辰巳出版 版
1,260円(税込) 2009年10月 発行
2009年11月4日水曜日
114.タジン鍋のひろがり / 新しい万古焼
鍋物のシーズン入りとタジン鍋の認知拡大の影響と考えられるが、このところ当ブログへのアクセスが急速に増加した。1ヶ月平均で従来の10倍、多い日は40倍(11月2日)を記録している。
写真はホームセンターに陳列された新しい万古焼タジン鍋(1~2人用、約2000円)、従来の万古焼は当ブログのK型類似であったが既報の有田焼タジン鍋類似デザイン(当ブログのA型類似)となった。最もメーカーが変わったのかもしれない。
いずれにしても独特の蓋が小型軽量であることの機能的なハンデーはあり、値段相応でもある。K型の良いところは「蓋の内容積、及び、重量が大きいため水分の循環が充分に行われ、しかも、内圧が大きくなり圧力釜の機能も併せ持っている事、及び、遠赤外線、保温の効果も大きい事である。従って、一段と美味しい出来上がりとなる。更に、食材も多く仕込む事が出来る。
2009年9月23日水曜日
2009年8月29日土曜日
2009年8月23日日曜日
111.タジン鍋 値下げ、及び、新製品発売
タジン鍋の更なる普及のため、「20%の値下げ」を実施した。通販経費を含めても市場他品より更に求めやすくなった。> K型:外形18㎝、高さ15㎝、鍋容量0.4~0.5ℓ、重さ1.5㎏ 黒 3600円、茶 2800円、白 3200円
> 新製品 A型:外形18㎝、高さ12㎝、鍋容量0.4~0.5ℓ、重さ1.0㎏ 黒 3200円、茶 2400円、白 2800円
お問い合わせ、ご注文は右欄を参照
2009年8月16日日曜日
2009年8月7日金曜日
109.タジン鍋 のひろがり -6 / テレビ人気番組に登場
8月7日、TBS系 朝の生活情報番組「はなまるマーケット」(8.30~)に特集番組の一つとして登場。流行の調理用具として「タジン鍋」の特徴、レシピ、試食など実演を交えて詳しく紹介された。この真夏にわざわざ「鍋物」を取り上げたのは、放置できない話題性と夏の健康管理に役立つからと思われる。 TBSテレビ 「はなまるマーケット」の一部 (クリック拡大)
当日の当ブログアクセス数=通常の4倍
8月18日、テレビ朝日系「レディス4」においても、通販として「有田焼タジン鍋」2セット7960円
が紹介された。
2009年8月5日水曜日
108.タジン鍋 ロマン再び ー 13 / タジン鍋のふるさと モロッコ 再び
アフリカ北西部 モロッコ王国、・・・ 世界遺産の一つ・「アイット・ベン・ハドウ」、典型的なカスバの集落である。カスバとは「casba アラビア語で城塞(じょうさい)のこと。とくに北アフリカやスペインに残る中世および近世につくられた城塞をいう。一般に小高い丘陵や段丘上に位置することが多い(国語大辞典より)」
建物は殆ど「日干し煉瓦」で作られ、住民が修復の義務を負うという。
カスバの集落に住む民家のご馳走・タジン鍋(鶏肉とジャガイモの煮込み)
写真はNHKテレビ、及び、NET画像
2009年8月2日日曜日
107.タジン鍋 ロマン再び ー 12 / 尾形アツシ作陶展
名古屋市名東区のギャラリーに於いて「陶芸作家・尾形アツシ」の個展が始まった。今回、窯業技術専門校の同級生として激励に訪れたところ、折からの激しい雨にも関わらず超満員の盛況であった。女流画家・笹野恵子氏の作品展、クラリネット奏者・細井和美氏の演奏もあり充実したひと時であった。
彼は東京都出身、49歳、出版社編集部を10年で退職、1996年、愛知県立窯業技術専門校(瀬戸市)を卒業し、「やきもの」の世界にのめり込む。 瀬戸市で作家として独立し苦節10年、今や「粉引き、灰釉/炭化焼成」の第一人者である。そして、更なる発展のため、奈良県宇陀市に工房・住居を構え、益々の磨きを掛けて2年になる。現在は東京・東海・関西を中心に全国のギャラリーに個展を開いて活動しており「独特の味わいのある器」は必見の価値がある。
尾形アツシ氏(右、左はギャラリーのオーナー))と作品の一部 <クリック拡大>
コンセプトは
「日々の食事という営みをしっかりと支える器、家族の器、ごはんを大切にする器」、子供茶碗もあります。
8月1日(土)~16日(日)、12時~18時、Gallery【芽楽】(Ga-Raku)、名古屋市名東区梅森坂1-903、℡052-702-3870
愛知県立
窯業高等技術専門校(瀬戸市) いわゆる職業訓練所/雇用保険受給者を中心に一般者を含めて全国から応募できる。詳細は学校名で検索。
2009年7月26日日曜日
106.タジン鍋 ロマン再び ー 11 / 宇宙誕生と超耐熱物質
宇宙誕生(ビッグバン)の瞬間、生成した物質元素は「水素(H)」、「へリューム(He)」、「リチューム(Li)」の3元素であった。最初は水素、更に水素数個の核融合によってへリューム、リチュームが生成、宇宙として広がっていった。やがて「星の誕生、成長、爆発」を繰り返しながら無数の銀河となり、91億年後にようやく太陽系/地球が誕生する。この間、H,He,Li以外の物質元素は一部は恒星の中で、他は恒星の爆発の瞬間に各々核融合により生成し、一部は化学反応によって化合物となり、ガスや塵となり、岩石となって宇宙をさまよい、再び新しい星の材料となる。
例えば、He原子3個が核融合して炭素(C)になり、4個は酸素(O)、Li2個から窒素(N)という具合に、鉄も、アルミニウムも、全ての物質元素は核融合により作られた。
特にリチューム化合物は「リチューム・イオン電池」として近年実用化されつつある有名なハイテク材料である。一方、「超耐熱材料」としてのリチューム化合物は通称「ペタライト鉱石」と呼ばれ、そのたぐいまれな「極小熱膨張係数」は他の材料を寄せ付けない。要するに「タジン鍋」の粘土材料に50%以上の「ペタライト」を入れると、急加熱・急冷却に非常に強く、直火・空焚に充分に耐えられる(300~500度の温度差)。従って、超耐熱土鍋として・・・・
2009年7月23日木曜日
105.タジン鍋 ロマン再び ー 10 / 再び宇宙 : 皆既日食
コロナ(国立天文台撮影) 国内では46年ぶりの皆既日食が7月22日観測された。あいにくの全国的梅雨空の中、硫黄島付近が貴重な観測場所となった。
宇宙誕生から137億年、太陽系/地球の誕生から46億年が過ぎ、太陽の消滅まであと63億年と言われている。 太陽系は銀河系(天の川銀河)の中のほんの一部分にすぎず、銀河系もまた宇宙のほんの一部分である。夜空に見える満天の星、銀河系だけで何億とも何千億個とも言われているが太陽系の惑星を除いて全て恒星である。要するに太陽と同じ様な星なのだ。
そして、宇宙全体にある物質元素は「水素(H)89㌫、へリューム(He)10㌫、その他1㌫と考えられ太陽系と大差は無いと思われる。更に、太陽と同じように惑星を従えている星も多かろう。従って、わが地球と同様の宇宙環境の中で「生物」が存在する星は無数にあるように考えられるが如何であろうか。これを断定する人は未だいない。 プロミネンス(NHKテレビ)
写真はいずれも 2009.7.22 AM11.15 硫黄島にて
太陽の直径は地球の約100倍、木星の10倍である。中心温度は摂氏1500万度、表面は6000度、黒点5000度、プロミネンス1万度、コロナ100万度。これらの現象は、強くて複雑な磁力線の影響と考えられているが現在でも謎のままである。
太陽を構成する物質元素は「水素(H)75㌫、へリュウム(He)24㌫、その他1㌫である。太陽中心部の超高温・超高圧・その他超雰囲気の中で大規模な核融合反応が繰り返され、主として水素がへリュームに変わると同時に莫大なエネルギーが発生する。エネルギーは数十万年掛かって表面に届き電磁波・太陽風となって宇宙へ放散される。我々地球はこのエネルギーを偶然にも絶好な環境で受けて生きている。
2009年7月20日月曜日
2009年6月28日日曜日
103.タジン鍋 ロマン再び ー 8 / 瀬戸古窯
松の芽吹き
猿投窯の終焉と並行して「日本6古窯」の一つである「瀬戸古窯」が始まる。日本6古窯とは、中世・平安時代後期から繁栄し、現代も続いている主要な6つの窯場を云い、瀬戸の他、常滑・信楽・備前・丹波・越前がある。
瀬戸古窯は猿投窯の最北に位置し、猿投窯の技術を受け継ぎ、更に良質で豊富な粘土と燃料(松、なら等)を駆使して発展してゆく。・・・・(取材中)
102.タジン鍋 ロマン再び ー 7/ 猿投窯の終焉
5~14世紀、日本最大の陶器(須恵器・灰釉陶器)生産地に発展した「猿投窯」もついに終焉を迎える。どうして終わったかは諸説あるが推測を含めて纏めると次の様である。
1. 他地域が発展し相対的に衰退。猿投窯の技術は全国に広がり、また、大陸からの技術導入もあって他地域が大きく発展。猿投窯はもともと保守的で、末期の13~14世紀ごろは一般庶民向けの安茶碗に集中して生産していたの発展が遅れたともいわれる。
2.猿投窯地域は、材料(粘土、燃料など)、流通に限界があり、例えば、「瀬戸」に比べて粘土層が薄く、亜炭層もあって新時代の大量生産には不向きであった。又、燃料である木材(松、なら)が枯渇したとも言われている。
しかし、猿投窯の技術は次代の瀬戸古窯、常滑古窯を中心に引き継がれて今日まで、日本の・世界の代表的陶磁器生産地として発展して行く。
2009年6月21日日曜日
101.タジン鍋 ロマン再び ー 6 / 猿投古窯跡群-3
香久山古窯/日進市香久山5丁目 /海抜50m 2009.7.19撮影
猿投窯・約1500基は特に奈良・平安時代にはわが国屈指の窯業地でした。灰釉(かいゆう)・緑釉陶器(りょくゆうとうき)という、当時の日本で最も高級な製品を生産し、中国製品に次ぐ高級品として平城京・平安京の都を中心に全国へ供給されました。 のちに、その窯業技術は、瀬戸・常滑へと受け継がれたと考えられています。
これらの内、保存状態の良い窯の一部が市町村の文化財として手厚く保護・公開されている。香久山古窯もその一つ、また、香久山古窯(岩崎45号窯)は70基を数える猿投窯・岩崎地区の古窯の中のひとつで、昭和57年(1982年)に発掘調査が実施されました。遺構は、平安時代初期(9世紀初期)の典型的な窖窯(あながま)で、長さ7.9m、幅2.0mの窯内に分焔柱(ぶんえんちゅう)を有し、天井部を除いて、ほぼ完全な状態で残存していました。
詳細 クリック拡大
香久山古窯がある「すずかぜ公園」、右は香久山小学校 発掘調査(1982年)の後、古窯を残して周囲は名古屋市の都市計画として宅地開発(1985~1995)された。
香久山古窯がある建物 これ程の丈夫な建物は猿投古窯跡群地域には他に無い。
2009年6月13日土曜日
100、タジン鍋 ロマン再び ー 5 / 猿投古窯跡群-2
日進市岩崎町竹の山(海抜100m)から東北東「猿投山・629m」を望む。 正面の丘陵に「愛知万博」記念公園が見える。左側は瀬戸市、右側は豊田市、手前は長久手町、日進市 クリック拡大
上記写真の撮影位置から西南西「伊勢湾」方向を望む。 正面向う側、及び、右が名古屋市、手前が日進市、左が豊明市。 既報の「東海湖」底の地層写真はこの写真中央の森の右向う、後報の「香久山古窯跡」は左水道搭下の森左側にある。
愛知県日進市を中心に半径約10km以上の広大な名古屋東部丘陵地(海抜30~200m)は数百万年前の「東海湖」の時代に現在の猿投山629m(愛知県瀬戸市と豊田市の境界)、三国山701mm(愛知県と岐阜県の境界)方面から膨大な花崗岩風化物が流入堆積した。古代(5~12世紀)、この地区には延べ約1500基の窯があったとされている。
2009年5月30日土曜日
99.タジン鍋 ロマン再びー4 / 猿投古窯跡群-1
日本で焼き物の生産は12000年前、世界でも最も古いと言われている。世界的には9000年位前、中国、エジプト、ギリシャなど各地の古代文明の時代からとされる。近世までの日本の焼き物の発展は中国、朝鮮から伝来した技術によるところが大きい。いわゆる縄文式土器、弥生式土器は日本全国で作られていたと言う。1万年も続いた縄文土器の野焼きの時代が終わり、窯で焼成する焼物それが土師器・須恵器です。 焼成温度が飛躍的に伸びた古墳時代の土器には、土師器と須恵器の2種があります。縄文・弥生以来の技術的伝統を受け継いだ赤焼きの土器を土師器といい、青灰色の硬く焼きしまった土器を須恵器と呼びます。・・・ 赤破線は現在の地図上に印した
猿投(さなげ)古窯跡群エリア クリックで拡大
日本三大古窯(古代の窯跡)の中で最大規模を誇る猿投(さなげ)古窯群、学術的には「猿投山西南麓古窯跡群」と呼ぶ。 猿投山(さなげやま・629m、地図参照)の西南に広がる低丘陵地に5世紀(古墳時代)から14世紀(室町時代初頭)までの約900年間にわたり形成され、須恵器,灰釉陶器などが焼かれ全国に流通した。これらの陶器は日本各地の5世紀以後の遺跡から発掘されている。日本6古窯の常滑焼、瀬戸焼、さらに瀬戸焼の後に栄えた美濃焼の原点になったとも言われている。
又、猿投古窯は当初は名古屋市東部、現在の千種区東山地区を中心に発展し次第に東部に移動、最後は瀬戸地区で「瀬戸古窯・瀬戸焼」の原点と成ってゆく。
2009年5月26日火曜日
98.タジン鍋 ロマン再びー3 / 東海湖の恩恵
現在の地図の上に印した東海湖(イメージ図) クリックで拡大
東海湖と古琵琶湖は600万年前からでき始め、東海湖の最大面積期は200万年前と言われている。周辺の山々の花崗岩質が風化した粘土やシルト、砂、礫、及び、メタセコイア等の植物が湖底に層状堆積した。植物の堆積は地層の圧力で半石炭化し、60年位前まで「亜炭燃料」として広い地域で掘削された。現在も亜炭鉱跡の地盤沈下が各地で社会問題となっている。
粘土の堆積は200万年後の現在も人類の文明の利器としての陶磁器産業が延々と続いている。
東海湖周辺では瀬戸焼、美濃焼(多治見、土岐、瑞浪)、三州瓦(高浜)、常滑焼、万古焼(四日市) 古琵琶湖周辺では信楽焼、伊賀焼など。
いわゆる「日本6古窯(中世~現代まで続く窯場)」は前記の瀬戸・常滑・信楽の他に備前焼(岡山県)、丹波焼(兵庫)、越前焼(福井)がある。一方、日本3大古窯(古代の窯跡)は後述の「猿投古窯群(愛知県)」、陶邑窯(すえむらかま大阪府)、渥美窯(愛知県)と言われている。このように日本古来の陶器産業は東海湖と古琵琶湖周辺にある事が解かる。これに対し、日本の他の窯場は、主に近世に渡来した朝鮮人や中国人が技術伝承した窯である。例えば、桃山時代に朝鮮出兵した秀吉の亡き後、朝鮮の陶工を連れ帰って起こさせたのが萩焼、薩摩焼、有田焼、・・・等である。
東海湖の湖底に堆積したと考えられる地層。 下からシルト層・粘土層・赤土層 (断層もみえる) 日進市岩崎台3丁目付近の道路工事現場/ 標高50m(2009.5.10)
粘土層の上に「亜炭層」が見える
亜炭を燃やす 懐かしい石炭の匂い
東海湖、古琵琶湖は200万年前以降、主として地殻変動などの影響で陸地が盛り上がり次第に消滅又は移動(琵琶湖)してゆく。更に、氷河期の終焉による海面上昇で伊勢湾が誕生した。
2009年5月22日金曜日
97.タジン鍋 ロマン 再びー2 / 地球と日本列島の46億年の軌跡
地球誕生から1万年前までを大雑把に振り返ると
46億年前・地球の誕生・惑星の衝突→火の玉へ
40億年前→全球海、生物の誕生
20億年前→大陸の誕生、移動
5億年前→大陸の合体、一つの大陸へ
2億年前→一つの大陸から分散・移動→再合体の開始 日本列島はこの間、太平 洋プレート(海底の岩盤)の大陸下への沈み込みにより海中でで 徐々に形成→浮上、合体、北上 1億3千万年前の日本列島 北側と南側が7千万年前に合体、境界部分が「中央構造線(大きな断層)」といわれ現在の地図上で確認できる。九州、四国、紀伊半島、伊勢湾、三河湾を横断し北上している。
7000万年前→日本列島→大陸と結合→恐竜の侵入、過去の海底堆積物がマグマの影響で変成・花崗岩へ
6500万年前→惑星の大衝突による恐竜の絶滅
2000万年前→日本海の誕生による大陸と日本列島の分離開始、以後、結合、分離を繰り返す
1000万年前→日本列島は現在の姿に近似するも、尚、西日本は大陸と接続
600万年前→東海湖と古琵琶湖が誕生 最初の人類はこの時期にアフリカで誕生したといわれている。
200万年前→東海湖は最大に 新しい人類の登場 最大の氷河期 この頃から東海湖の東部が隆起、西部が沈降 湖は次第に縮小化
170万年前→人類が日本列島へ
50万年前→大陸と最初の分離
2万年前→最後の氷河期により海面が下がり列島は大陸と最後の結合
1万年前→氷河期が終わり海面が130m上昇、列島は漸く現在の姿に落ち付く 海水が旧東海湖に流入し伊勢湾ができる 初期伊勢湾は岐阜の奥まで到達、名古屋は熱田・御器所台地、東部丘陵以外は未だ海底であった。東部丘陵でも瀬戸市、日進市中央部は入り江であった。
このように波乱万丈の地球、及び、日本列島の地学的歴史であるが、これらは地球誕生当初の「火の玉」の冷却・対流に起因する地殻の変動、火山活動、宇宙から地球へ到達した物質元素、岩石の変質・風化・堆積、太陽黒点活動に起因する氷河期の繰り返し・・・など悠久にして壮大なドラマの結果であり、又、永遠に続くドラマでもある。1~2億年後には日本列島はハワイやオーストラリアと共にアジア大陸に合体、地球は再び一つの超大陸になると言われている。
2009年5月20日水曜日
96.タジン鍋 ロマン 再びー1 / 序章
黒松の芽生え 後方は3年松
宇宙ができて137億年、太陽系・地球の誕生から46億年に比べれば、現代に至る最後の1千万年は、ほんの一瞬に過ぎない。しかし、此処には手の届く様な現実的なロマンがある。以下、最後の1千万年を中心に地球の歴史とタジン鍋とのかかわりを見る。
2009年5月3日日曜日
95.タジン鍋 食べ比べ / K型は安定した美味しさ
左:K型(かぶと型・従来品) 右:C型(コーン型・市場一般品並)いずれも当工房製作品 花は はごろもジャスミン
各5回調理比較結果:C型は食材量や水分量のバラツキが調理後の柔らかさや風味、焦げ付きに比較的敏感に影響する感じ。従って使いこなしにある程度の慣れが必要。一方、K型は少々のバラツキは関係なく安定しているし、たっぷり量をこなせる感じである。風味・柔らかさもやや上。
理論的には、蓋の内面積・重さが大きいほど「水分の循環・風味や栄養の封じ込め・遠赤外線効果・保温」が長時間続くためと考えられる。
2009年4月29日水曜日
94.ブログタイトルを 「タジン鍋 ロマン」 に変更
ブログ1周年記念に「タジン鍋 製造販売」から夢のあるタイトルへ、サブタイトルとして「製造販売」を残す。 もっこうバラ バラ科/木香薔薇とも書く。とげが無く薔薇の原種とも言われ中国原産 下は陶器製「つくばい」
2009年4月26日日曜日
93.タジン鍋 新試作品完成/従来品と比較へ
< コーン(C)型 4月29日
従来のかぶと(K)型と比較して洒落たデザインである。モロッコ原産のタジン鍋とほぼ同じで、日本ではこれが一般的である。K 型に比べて蓋、及び、鍋が小さく軽い分だけ性能的にはやや劣ると考えられるが実用的な比較を行ってみたい。
2009年4月23日木曜日
92.タジン鍋ブログ 1周年御礼 / バックナンバー一覧
2008年4月にブログ開始以来1年が過ぎました。ご愛読、アクセス、コメント、ご注文された方々に厚く御礼申し上げます。引き続きご指導、ご鞭撻、ご愛用方よろしくお願い致します。
ジャーマンアイリス/アヤメ科 日本のアヤメ属の代表が花菖蒲とすれば、欧米の代表がジャーマンアイリス。花菖蒲と違い乾燥した土地を好む。根茎
右向うに見えるのは陶器製「出雲丸灯篭」 左向うはダッチアイリス/アヤメ科 オランダで改良されたアイリス 球根
バックナンバー一覧(途中まで)
1.タジン鍋のインターネット販売を始めました
2.無水調理土鍋 /タジン鍋とは?
3.タジン鍋の特徴/野菜が柔らかく、とてもおいしい
4.タジン鍋の使い方/すごく簡単
5.タジン鍋の超耐熱性/従来の土鍋とは陶材料が違う
6.タジン鍋のレシピ/キャベツがいちばん
7.タジン鍋愛用者談/使い出したら止められない/夏OK
8.タジン鍋の販売事情/商品とその信頼性の認知
9.タジン鍋の手作り-1/製造工程
10.タジン鍋の手作り-2/材料について
11.タジン鍋の手作り-3/粘土の荒練
12.タジン鍋の手作り-4/菊練
13.タジン鍋の手作り-5/ロクロ引き
14.タジン鍋の手作り-6/半乾燥
15.タジン鍋の設計思想/性能と使い勝手
16.タジン鍋の手作り-7/中仕上げ
17.タジン鍋 製造・販売の動機/「やきものワールド」見学
18.タジン鍋の手作り-8/乾燥
19.タジン鍋の手作り-9/施釉
20.タジン鍋の手作り-10/焼成
21.タジン鍋の手作り-11/完成検査
22.タジン鍋の性能実験-1/データで証明する
23.ここで工房紹介/クイズを当てて タジン鍋をゲットしよう!
24.タジン鍋の性能実験-2/材料の対熱衝撃性比較d
25.タジン鍋 手作り工程における省エネ、省資源
26.タジン鍋のデザイン/ご意見うかがい
27.タジン鍋の魅力ふたたび-1/柔らかくて美味しい
28.タジン鍋の魅力ふたたび-2/調理が簡単
29.タジン鍋の魅力ふたたび-3/使いこなしが楽しい
30.タジン鍋の魅力ふたたび-4/健康増進に貢献
31.タジン鍋の魅力ふたたび-5/エコロジー、エコノミー
32.手作り陶器、土鍋、タジン鍋
33.土鍋も進化する/タジン鍋もそのひとつ
34.タジン鍋のIH対応について/研究中
35.タジン鍋の注文方法/メールしてください。
36.土鍋の最大の特徴=遠赤外線効果とは?-1/タジン鍋は最高
37.土鍋の遠赤外線効果とは?-2/タジン鍋はより大きな効果
38.土鍋の徐加熱・保温効果/タジン鍋の肉厚が効く
39.バックNO.一覧表/タジン鍋のすべて
40.タジン鍋物語/一応の決着
41.タジン鍋クイズ 締め切り延期
42.こんなのも作ります/タジン鍋より遥かに難しい
43.タジン鍋 大量引き合い/残念!製造不可能
44.タジン鍋の増産体制/大口注文に対応
45.贈答に最適 タジン鍋/全てに手頃感
46.耐熱粘土の仕入れ/タジン鍋に最適
47.タジン鍋のふるさと モロッコ/映画「カサブランカ」の舞台でもある。
48.映画「カサブランカ」に タジン鍋登場/???
49.新しい手作り陶器を試作/タジン鍋との組み合わせ?
50.中日新聞に モロッコのタジン鍋/ポテト料理の一例
51.もう一つの映画 「モロッコ」:ゲイリー・クーパーの出世作/タジン鍋は蚊帳の外
52.タジン鍋のお陰で「味噌汁」をやめた。/愛好者の告白
53.涼しい部屋で暖かい「タジン鍋」/夏の健康管理に推奨
54.我が家族の 「タジン鍋」愛用率/ 75%
55.タジン鍋のレシピについて/自由奔放で良い
56.月下美人が開花/月→砂漠→タジン鍋
57.タジン鍋 増産中/梅雨時は乾きにくい
58.カサブランカ 蕾ふくらむ/本場のタジン鍋が早く見たい
2009年4月22日水曜日
91.タジン鍋 新製品試作中 / お求め安く
「コーン型」の蓋 /未完成
従来の「かぶと型」に加えて、コストダウンのためのコーン型を試作。
これはタジン鍋の一般的な形であり、蓋の重量・内面積は従来の二分の一程度、従って性能は若干落ちるが手軽で安価である。完成後、テストを行い公開。
2009年4月14日火曜日
90.タジン鍋の認知度アップ実感 / 春祭り 盛大に終了
好天に恵まれて大勢のギャラリーで賑わった。この祭りは地元「街つくり委員会」が主催する伝統ある催しである。インテリア、アクセサリーなどの手作りアート品の店がずらりと並び、マニアには応えられない。
驚いた事に「タジン鍋」を知っている人が従来に無く多かった。タジンだ! タジンだ!テレビや雑誌で見た、と言いつつ蓋を開けてみる。しかし、持ち帰る人は少なかった。ご時世からみて仕方ないが宣伝にはなった。近い将来、爆発的なブームを期待する。。 覚王山春祭り 2009.4.11,12
2009年4月4日土曜日
89.覚王山春祭り タジン鍋を展示 / 4月 11、12日
覚王山祭りは「日泰寺(にったいじ)」の参道界隈で、春、夏、秋の3回、数万の人出で賑わう。寺の縁日(毎月21日)とは全く関係なく、「町おこし」として行われるエベントで若い人にも人気がある。昔ながらの懐かしい風情と新しさが 存在するこの街は、今注目のスポット!
タジン鍋は苔玉、苔盆栽、布ぞうり等と共に手作り品として展示販売します。
覚王山日泰寺
(かくおうざん・にったいじ)
名古屋市千種区法王町1-1、地下鉄東山線覚王山駅下車2分
日本で唯一お釈迦様の遺骨を安置する寺として知られ観光名所でもある。
明治37年釈尊を表す「覚王」を山号とし、日タイの友好を象徴するに日泰寺の寺号をもった覚王山日泰寺が誕生した。この寺院は成立の性格上日本仏教徒全体の寺院であり、いずれの宗派にも属しない寺院であって、その運営は現在19宗派の管長が3年交代で住職をつとめている。日本で唯一の全仏教寺院として特異な存在である。
詳細は「覚王山商店街」⇒検索、及び、「覚王山日泰寺」⇒検索
2009年4月3日金曜日
88.夏の健康維持 / 涼しい部屋で暖かい タジン鍋
「鍋物は冬」と決め付けてはいけない。食欲の無い時に野菜は敬遠しがち。こんな時はタジン鍋をお勧めする。夏でも暖かい食べ物は身体にとても良い。とにかく野菜の「うまみ」と「栄養」を逃がさず調理でき、しかも、とても柔らかく出来る。手間もいらず省エネにもなる。 「ツタンカーメン」の花 2009.4.3
2009.4.12
2009.4.21
紀元前14世紀、今から3500年前、エジプト第18王朝・ファラオの即位は10~11歳と考えられる。即位後僅か9年で突然死亡したというのが定説であり、妃はアンケセンアメンである。1922年、ハワード・カーター(イギリス)により発見された「王家の谷」にあるその墳墓が「黄金のマスク」など豪華な副葬品とともに発掘された。
発掘された墓の副葬品の中からエンドウ豆(後にツタンカーメンと命名された)が発見された(真偽の程は定かではなく学術的には証明されていない俗説)。古代エジプト人が食べたであろうエンドウ豆を持ち帰ったカーター氏は、発芽、栽培に成功した。その後、数国にわたり、栽培が続けられた。日本には1956年、米国から水戸に送られてきた。
食べ方はグリンピースと同じ調理でよい。ご飯に入れると「ワインレッド」の色がひろがり、ロマンに浸りながら風味豊かに楽しく食べられる。