宇宙誕生(ビッグバン)の瞬間、生成した物質元素は「水素(H)」、「へリューム(He)」、「リチューム(Li)」の3元素であった。最初は水素、更に水素数個の核融合によってへリューム、リチュームが生成、宇宙として広がっていった。やがて「星の誕生、成長、爆発」を繰り返しながら無数の銀河となり、91億年後にようやく太陽系/地球が誕生する。この間、H,He,Li以外の物質元素は一部は恒星の中で、他は恒星の爆発の瞬間に各々核融合により生成し、一部は化学反応によって化合物となり、ガスや塵となり、岩石となって宇宙をさまよい、再び新しい星の材料となる。
例えば、He原子3個が核融合して炭素(C)になり、4個は酸素(O)、Li2個から窒素(N)という具合に、鉄も、アルミニウムも、全ての物質元素は核融合により作られた。
特にリチューム化合物は「リチューム・イオン電池」として近年実用化されつつある有名なハイテク材料である。一方、「超耐熱材料」としてのリチューム化合物は通称「ペタライト鉱石」と呼ばれ、そのたぐいまれな「極小熱膨張係数」は他の材料を寄せ付けない。要するに「タジン鍋」の粘土材料に50%以上の「ペタライト」を入れると、急加熱・急冷却に非常に強く、直火・空焚に充分に耐えられる(300~500度の温度差)。従って、超耐熱土鍋として・・・・
2009年7月26日日曜日
106.タジン鍋 ロマン再び ー 11 / 宇宙誕生と超耐熱物質
2009年7月23日木曜日
105.タジン鍋 ロマン再び ー 10 / 再び宇宙 : 皆既日食
コロナ(国立天文台撮影) 国内では46年ぶりの皆既日食が7月22日観測された。あいにくの全国的梅雨空の中、硫黄島付近が貴重な観測場所となった。
宇宙誕生から137億年、太陽系/地球の誕生から46億年が過ぎ、太陽の消滅まであと63億年と言われている。 太陽系は銀河系(天の川銀河)の中のほんの一部分にすぎず、銀河系もまた宇宙のほんの一部分である。夜空に見える満天の星、銀河系だけで何億とも何千億個とも言われているが太陽系の惑星を除いて全て恒星である。要するに太陽と同じ様な星なのだ。
そして、宇宙全体にある物質元素は「水素(H)89㌫、へリューム(He)10㌫、その他1㌫と考えられ太陽系と大差は無いと思われる。更に、太陽と同じように惑星を従えている星も多かろう。従って、わが地球と同様の宇宙環境の中で「生物」が存在する星は無数にあるように考えられるが如何であろうか。これを断定する人は未だいない。 プロミネンス(NHKテレビ)
写真はいずれも 2009.7.22 AM11.15 硫黄島にて
太陽の直径は地球の約100倍、木星の10倍である。中心温度は摂氏1500万度、表面は6000度、黒点5000度、プロミネンス1万度、コロナ100万度。これらの現象は、強くて複雑な磁力線の影響と考えられているが現在でも謎のままである。
太陽を構成する物質元素は「水素(H)75㌫、へリュウム(He)24㌫、その他1㌫である。太陽中心部の超高温・超高圧・その他超雰囲気の中で大規模な核融合反応が繰り返され、主として水素がへリュームに変わると同時に莫大なエネルギーが発生する。エネルギーは数十万年掛かって表面に届き電磁波・太陽風となって宇宙へ放散される。我々地球はこのエネルギーを偶然にも絶好な環境で受けて生きている。